2012年4月1日、座間市栗原中央に開設したグループホームです。 アットホームな雰囲気で、入居者様がいつまでも笑顔でいられる介護を目指しています。| グループホーム イー・ケア座間

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2015年6月14日日曜日

ズバリ!!解説

ズバリ!!解説シリーズ第7弾

今日はイー・ケア座間便り6月号に掲載した

脳について(vol.1)ズバリ!!解説」を公開します。


認知症と密接な関係「脳について①」をズバリ!!解説

今までの解説シリーズで、「認知症は脳の病気」であることを解説してきました。では、「脳」とはいったい何なのか。今回から複数回にかけて、脳の構造や右脳と左脳の違い、錯覚などが起こる脳の不思議な現象などについて解説していきます。

脳は大きく分けて「大脳」「小脳」「脳幹」の3つから成り立っています。「大脳」は脳の大半を占める部分で一般的に「脳」としてイメージされている部分です。「小脳」は「大脳」の下部にある小さな脳です。後頭部あたりに位置しています。そして「大脳」「小脳」と首から下の「体」をつないでいるのが「脳幹」です。脳は頭蓋骨(ずがいこつ)によって守られていますが、頭蓋骨と脳の間には3つの「膜」があります。外側(頭蓋骨側)から「硬膜」「くも膜」「軟膜」となり、「くも膜」と「軟膜」の間には「脳髄(のうずい)(えき)」が流れていてクッションの役割をしています。よく聞く言葉に「くも膜下出血」というのがありますが、脳内の血管が切れて「くも膜」と「軟膜」の間に血液が溜まってしまう現象です。このように脳は、骨・膜・液によって頑丈に守られています。つまり、頑丈に守らなければならないほど大事な器官だということです。

脳の重さは成人男性で約1.4kg、成人女性では約1.25kgで体重の約2%を占めます。生まれたての赤ちゃんの脳は約350gといわれ、1歳になると成人の3分の2となる1kgまでにもなります。生まれてから1年で脳は急激に成長していることがわかります。昔から、「人間が動物よりも知能が高いのは脳が大きいから」と言われてきました。確かにネズミの脳は1.5g、サルは90g、ゴリラは4.5kgです。しかし、大型動物のゾウは5kg、世界最大の脳を持つといわれるマッコウクジラは9kgもあります。単に脳の重さと知能の高さが関係しているとは言えません。実は偉人と言われる人たちの脳が世界各地で保存されているのをご存知でしょうか。世界ではナポレオン3世やアインシュタインらの脳が保存されており、ナポレオン3世の脳の重さは1.5kg、アインシュタインは1.2kgだそうです。日本人では千円札の顔となった「夏目漱石」の脳が東京大学に保存されているらしいですが、重さは1.4kgで日本の成人男性とほぼ同じです。天才と言われた偉人の脳もごく一般的な重さでした。ただ、その世界で活躍できた人の特徴として「利き腕」が関係しているのではないかと言われています。次回は「利き腕」と脳の関係について詳しく解説します。

 

ズバリ!!

~脳は頑丈に守られなければならない大切な器官~
次回も、認知症と密接な関係「脳について(vol.2)」をズバリ!!解説します。