2012年4月1日、座間市栗原中央に開設したグループホームです。 アットホームな雰囲気で、入居者様がいつまでも笑顔でいられる介護を目指しています。| グループホーム イー・ケア座間

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2014年11月27日木曜日

ズバリ!! 解説

イー・ケア座間では

毎月「イー・ケア座間便り」を発行しています。

先月の11月号より

ズバリ!!解説』シリーズとして

専門職からの情報を掲載しています。

今日は11月号に掲載した

「認知症をズバリ!!解説」を公開します。



~「認知症」をズバリ!!解説~
 
「認知症」とは、「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」と定義されています。ご存知のように、「認知症」を患った状態で生まれてくる人はいません。歳をとり、何らかの原因で「認知症」を患ってしまいます。

65歳から70歳までに「認知症」を患う人は約1.5%ですが、以後5歳ごとに倍に増加し、85歳では約27%に達します。65歳以上では810%の人が「認知症」を発症しています。
2010年では約200万人、2020年には325万人に達すると言われています。

「認知症」となる原因で、現在最も多いのが「アルツハイマー病」です。
(※アルツハイマー病については、次号で詳しく解説します。)
では、なぜ「認知症」になってしまうのでしょうか?

実はその原因はまだ詳しくわかっていないのです。

(のう)卒中(そっちゅう)(のう)梗塞(こうそく)脳出血(のうしゅっけつ)など)の後遺症によって「認知症」が出てくるのを「(のう)血管性(けっかんせい)認知症(にんちしょう)」と言いますが、この場合は「脳卒中を予防」することで「認知症を予防」することができます。脳卒中は生活習慣病とされていますので、生活習慣を見直し改善することで生活習慣病が予防でき、脳卒中にならないようにすることで「脳血管性認知症」は予防できます。しかし、「アルツハイマー病」についてはその原因が明らかとなっていません。原因がわからない以上、予防することも治療することもできないのですが、近年の研究により徐々に原因が解明され始めています。

「認知症」は進行性の病です。例外もありますが、ほとんどの「認知症」は一旦患ってしまうと治癒することはありません。病気の進行は「初期」「中期」「後期」と主に3つのステージに分けられます。「初期」はもの忘れやちょっとしたミスをすることが頻繁になる段階です。例えば、買い物に行って同じものを何個も買ってきてしまったり、食事の味付けが極端に濃かったり薄かったりすることがありますが、この程度のミスは「誰でもよくある」「歳のせいだ」と本人も周囲の人も「認知症」であることに気づかないことが多いです。しかし、次第に「買い物へ行ったきり帰ってこない」や「お金がなくなった。誰かに盗られた」という出来事で周囲の人は「認知症では?」と気づき始めます。これが「中期」です。そしてその間に他の病気に罹ったり、転んで骨折などをしたりして「後期」となる「寝たきり」状態になります。もちろん「認知症」を患った人が全員この3つのステージを進むわけではありませんし、程度も人それぞれです。

最近の研究により、認知症の進行を遅らせるには「早期発見・早期治療」が有効と言われています。「初期」の段階で、本人や周囲の人が「異変」に気付き、早めに専門医の治療を受けることで進行を遅らせることができます。進行を遅らせるということは、「初期のステージで長く留まることができる」ということです。つまり、混乱期とも言え、本人や周囲の人が最も辛い思いをする「中期」と「後期」を短くすることで、「自分のことは自分で」「好きなことを好きな時に」というような「自分らしい人生」を送ることができます。

誰も「認知症」を患いたくありません。しかし、いざそうなってしまったとき、認知症であっても最期まで自分らしい人生を送るには・・・

 

ズバリ!!


本人や周囲の人の「気づき」が大事で

「早期発見・早期治療」が最も重要です!!

 

次回は「アルツハイマー病」をズバリ!!解説します。